Suomen Kieli Ja Suomen Musiikki

アラフィフにしてフィンランド語の勉強を始めたおばさんの、はちゃめちゃフィンランド語独習記録です。なるべく間違ったことは書かないようにするつもりではありますが、なにぶん独学なのでその保証はできませんから、悪しからずご了承ください(苦笑)

トトロはオスかメスか?~男性形と女性形~

所有接尾辞の記事で、「となりのトトロ」をフィンランド語で " Naapurini Totoro "ということを書きました。

英語では  "My neighbour Totoro " 

ドイツ語だと " Mein Nachbar Totoro "

となることも併せて調べたんですが、いずれも日本語タイトルにはない「私の」というニュアンスが入っています。

これ、なんででしょうかね?

多分英語のタイトルをそのまま訳したんだとは思うんですが、単に Neighbour Totoro とか Totoro in neighbourhood ではダメなんですかね?

それになんで「私の」なのか? なぜ「私たちの」にならないのか?

そんな事を考えた後に改めて日本語のタイトルを見てみると、日本語のいい意味でのいい加減さというか曖昧さがあって、それが作品世界に非常にマッチしてるな~と感じました。

 

考えるといろいろ疑問は尽きませんが、これは多分私のような語学初心者では手に負えない問題ではないかと思います。

語学の達人でご興味ある方にぜひご一考いただきたいもんであります。

そして教えてくれ~www

 

スーパー他力本願(笑)

 

ドイツ語の場合はさらに疑問が起こります。くだらない疑問かもしれんけど。

mein Nachbar というのは男性形でありまして、女性のお隣さんの場合は meine Nachbarin と言わないといけないんですが、トトロって、あれ、オスなんですかね?(笑)

作中で性別が特定されているわけではない(と思う)し、限りなくオッサンに近いオバサンという可能性もゼロではないはずですが、やはりこういう時は男性形で代表されちゃうんですかね~。

まあオスだろうなとは私も思うんだけど( ´艸`)

 

ドイツ語では職業名等はすべて男性形と女性形があります。

「隣人」が職業かどうかはさておいて(笑)

学校の先生は男性なら der Lehrer 女性なら die Lehrerin

警察官なら der Polizist または die Polizistin

医者なら der Arzt または die Arztin

俳優なら der Schauspieler または die Schauspielerin

日本人なら der Japaner または die Japanerin

といった具合です。

(der は男性名詞の定冠詞、女性は die +語尾に in

メルケル首相が誕生したときは、それまで女性の首相がいなかったもんだから、die Kanzlerin (もともとの男性形は der Kanzler)という呼称でいいのかと、ちょっとした議論になったそうであります。

こんなこと書くとドイツが男女差別の激しい国なのかと誤解されるかもしれませんが、決してそんなことはなく、社会的なジェンダーフリーの意識とは別の、ドイツ語という言語が根本的に持っている問題で、どうしても男性女性を区別せざるを得ないんですね。

日本ですら看護婦→看護師の言い換えがすっかり定着したように、ドイツでも昔は Krankenschwester (直訳すると「患者の姉妹」)と言っていたのを、今では Krankenpfleger(患者の世話人)と言うようになっています。が、それでもやっぱり男性なら der Krankenpfleger だし、女性なら die Krankenpflegerin と言わなきゃならんのです。

ヨーロッパの主要言語にはたいがい名詞に性別があるんで、たぶん多かれ少なかれみんな同じ問題を抱えてるのではないかと勝手に想像してるのですが、どんなもんですかね~?

フィンランド語なんて名詞の性別はおろか、三人称単数も hän だけで、彼と彼女の区別すらないくらいですから、この点ラクでいいですね。

 

 

インド・ヨーロッパ語族の言語にはたいてい独自の性別システムがあってややこしいです(涙) 英語はむしろ例外的。もう廃れてしまったの。

フィンランド語はインド・ヨーロッパ語族ではなくウラル語族フィン・ウゴル語派)に属します。