フィンランド語独習ノート6ページ目 お腹がすいたよ~所有文の作り方①~
息子が、パパに新しく買ってもらったというTシャツを見せてくれました。
なかなかナイスセンスですね~(笑)
そこで思いついたのですが、『お腹がすいた』をどう表現するのか調べてみましょう。
英語では写真の通り、主語+be動詞+hungry(形容詞) であることは皆さんご存知の通り。
ドイツ語では、主語+haben+Hunger と表現するのが一般的です。
主語が私なら Ich habe Hunger. となります。
haben は英語で言うところの have で、Hunger は空腹という意味の名詞なので、『空腹を持っている』と表現するわけですね。
フィンランド語はどっちのタイプかと言うと・・・
空腹を持っている、と表現するという点ではドイツ語タイプとも言えますが、フィンランド語の所有文はなかなか難物です。
フィンランド語には格が15個もあるという話は以前にもチラっと書きましたが、その中の接格という格を使って所有を表すのです。
接格は大まかに言うと『~の上で』という意味ですが、主語の接格形+ on(olla の三人称単数形)+名詞で所有の意味になります。
私が空腹なら、minulla(minä の接格形)+ on + nälkä(空腹)
Minulla on nälkä. で、私の上に空腹がある=私は空腹を持っている=私は空腹です、となるわけです。
・・・どうです?
「なんでやねん!?」ってツッコミたくなりませんか?
しかしまあ、人様の言語に文句を言っても始まらないので、こーゆーもんだと覚えるほかございません(笑)
ちなみに喉が渇いている場合は
Minulla on jano.(独:Ich habe Durst. 英:I am thirsty.)
となります。
jano と Durst は『のどの渇き』という意味の名詞です。
空腹と違って、日本語ではちょっとしっくりくる訳語がありませんが、喉の渇きを持っている=喉が渇いている、というわけですね。