Suomen Kieli Ja Suomen Musiikki

アラフィフにしてフィンランド語の勉強を始めたおばさんの、はちゃめちゃフィンランド語独習記録です。なるべく間違ったことは書かないようにするつもりではありますが、なにぶん独学なのでその保証はできませんから、悪しからずご了承ください(苦笑)

フィンランド、NATOに正式加盟

ってなニュースをつい先ほど見まして、このブログのことを思い出し、久々に書こうと思ったら、前の記事が加盟申請で(笑)もう一年近く前でございました。

またもや、間空きすぎを嘆く…

それでもめげずに続けていきますよ〜

 

ロシアが報復するとか言ってるみたいですが、大事にならないことを祈ります。

 

それにしても、同時に加盟申請したはずのスウェーデンは加盟の見込みがたってないとのことですが、どうしたんでしょうかね〜

 

早く戦争が終わりますように…

フィンランド、NATO加盟申請

初期の頃は、毎日書きたいなどと内心思っていたハズの当ブログwww

今回はなんと半年以上間が空いてしまっております。

つーか気がつけば今年ももう半分近く過ぎているではありませんか(笑)

もう正直、自分が前に書いた記事の内容も忘れ果てて、再度勉強し直さないといけない状態ですが、それでもこのブログはやめませんよ〜(笑)

 

先日ニュースでフィンランドが大々的に取り上げられていたのを見て、久しぶりに書かねばならんと思って頑張っております。

 

プーチンのアンポンタンがウクライナを攻撃したせいで、大きな声じゃ言えませんが私ゃエラい目にあいました。ユーロがダダ下がりしてFXで大損こきましたよ。と言っても趣味でちまちまやってるだけなんで数千円のオーダーですが(笑)

まあ私がいくら損をしようと、現地で酷い目に遭ってる方々からすればそんなのはどうでもいいことです。早く戦争が終わりますように…

 

で、この情勢を見てフィンランドが、自分達もロシアに攻め込まれたらたまらんということで、NATO加盟申請をすると表明したというニュースが報じられていました。

ご存じフィンランドはロシアのお隣…ロシアがデカすぎてお隣というか片隅にくっついてるといった感じなのが正直なところですが…その地理的条件のせいで歴史的にロシアとはいろいろありました。

(私もまだまだ勉強不足で詳しくはないんですが、そのうち調べて書きたいと思ってます。)

フィンランドの人達はロシアには複雑は感情を持っているようです。

ホントのこと言うとさっさとNATOには入りたかったけど、今まで中立を保ってたのはロシアに遠慮してたためで、これを好機に強気で加盟しようというフィンランドの思惑があるみたいです。

ロシアへの圧力を強めて、早く戦争終結してほしいです。

がんばれ!マリン首相!!

 

それにしてもマリン首相、美人ですね。

才色兼備、天は二物を与えるもんです。

フィンランドの主要政党は全部代表が女性だとか。議員も半分以上女性だし。

日本もちっとは見習って欲しいです。

 

話は変わりますが、私の好きな漫画『エロイカより愛を込めて』の主人公の一人、エーベルバッハ少佐はこのNATOの情報部将校という設定になっております。

最近の青池保子先生は中世物を描く方に一生懸命になってるみたいですが(笑)激変したこの世界情勢を背景に、ぜひまたエロイカの新シリーズ描いて欲しいです。熱望!

 

青池保子先生公式サイト LAND HAUSはこちら。

見てね!

http://www.aoikeyasuko.com

フィンランドのクリームチーズ

先日、近所のスーパーでこんな物を見つけました。

f:id:Faulpelz:20210717201124j:image

決して値引きシールにつられたわけではありませんよ(笑)

私はこの手の物は半額まで下がらないと買わないから(爆)

10パー引きで買うというのは私としてはかなり大盤振る舞いな方なのですが、じゃあなんで買ったのかというと、書かれている単語がフィンランド語だと気づいたからです。

ちなみに、賞味期限切れとるやないけ〜と思われるかもしれませんが、この記事をかいたのは8月中です。まあ多少切れていても気にはしないけどね(笑)

 

では調べていきましょう。

kylmäsavulohi とは一体何か?

私の乏しい語彙力でもkylmä が 冷たい(寒い)

lohi がサーモンだということは知っています。

では savu は?

答えは 煙 でした。

煙鮭、つまりスモークサーモンです。

冷たいスモークサーモンというわけですね。

そんなことパッケージの写真見りゃ一目瞭然?

ごもっともです(笑)

 

tuorejuusto kevyt は何でしょう?

tuorejuusto はクリームチーズ

ただしtuore と juustoを別々に調べると、

tuore は新鮮な

juusto がチーズ

と出てきます。

新鮮なチーズ=クリームチーズというのはちょっと納得いかんけど(笑)

kevyt は 軽い という意味

まとめると、ライトタイプのクリームチーズ スモークサーモン風味、というところですかね。

 

f:id:Faulpelz:20210920205722j:image

カナッペにして食べてみて、美味しかったんでさっそくまた買いに行ったけど、廃番になってました(涙)

 

 

ちなみに側面には同じことがスウェーデン語で書かれてました。

f:id:Faulpelz:20210920210815j:image

 

学校へ行こう

前記事で書きました通り、私は今資格取得のため学校に通っております。

とはいうものの、週一回、数か月で終わるようなものなので、通学と言えるほどのものかわかりませんが(笑)

『学校へ行く』をフィンランド語で何というか考えてみたいと思います。

 

『行く』は mennä

『学校』は koulu

 

フィンランド語には『入格』という格がありまして、『~の中へ』という意味を表します。

とすると、『行く』という動詞は必然的に目的地が入格形になるわけです。

(例外はあるかもしれませんが)

 

koulu の入格形は kouluun

 

だいたい最後の母音を伸ばして ーn をつけると入格形になります。

ですから『私は学校へ行く』は

 

Minä mennen kouluun.

 

となります。

しかしこれでは、私は教職員でも生徒でもないけど、たまたまその日だけ用事があって学校に行く、というニュアンスです。

授業参観とかね。

 

週一でも継続的に行っているのであれば『通う』と表現した方がいいですよね。

その場合は käydä という動詞を使います。

しかし käydä は入格ではなく、分格が来るか内格が来るかで意味が変わるようです。

分格(-a)が来れば

 

Minä käyn koulua. 学校に通う

 

という意味になるのに、内格(ーssa)だと

 

Minä käyn koulussa. 学校を訪れる

 

という意味になるそうです。

母校とか、何か特別な学校へ行くとような、そういう心理的ニュアンスが加わるような気がしますね。

 

 

Pitkästä aikaa!

 えー、久しぶりの更新です。

Pitkästä aikaa は「久しぶり」というイミです。

年始に更新してから早くももう5月も終わろうとしています。

いや~、時の経つのは早いですねぇ・・・

 

今年に入ってから資格取得のために学校に通い出してWワークも始めたので、そっちが忙しくて正直フィンランド語どころではないといった状況です。

だいぶサボってたんで、正直今まで勉強してきたフィンランド語も、復習しないとちょっと思い出せないくらいです。

とはいえやめる気はありませんよ~。

マイペースですがこのブログも続けるつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。

とりあえず近況報告でした!

 

 

 

 

 

 

 

STOP PRESS!! マルコ・ヒエタラ、ナイトウィッシュ脱退!!

2、3日前、衝撃的なニュースが飛び込んで来ました。

タイトルの通りなんですが、のベーシスト兼サブヴォーカリスト、マルコが、なんとナイトウィッシュから脱退してしまったというのです。

しかも、ナイトウィッシュを脱退しただけではなく、公人としての生活からも去る、と述べています。

いったい何があったものか・・・

 

ナイトウィッシュ、マルコ・ヒエタラが脱退を発表 | BARKS

 

 

youtu.be

 

youtu.be

 

youtu.be

 

いずれはまた戻ってきてくれるようなので待ちたいと思いますが、マルコの歌うナイトウィッシュの曲がメチャクチャ大好きだったので大ショック受けております(涙)

マルコ、カムバッ~~~ク!

Hyvää uutta vuotta! 

皆様、あけましておめでとうございます。

このブログを始めてから初の年越しを迎えました。

こんなブログにも見に来て下ってる方がいらっしゃるようで、大変感謝しております。ありがとうございます。励みになります。

更新はマイペースですが、今年も地道に続けていきますので引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

タイトルはフィンランド語で「あけましておめでとう」という意味です。

他には onnellista uutta vuotta という言い方もあります。

hyvää は、hyvää huomenta や hyvää päivää 等の挨拶にも使われている言葉ですね。

uutta は uusi(新しい)

vuotta は vuosi(年)

の分格形になります。

onnellista も onnellinen (happy)の分格です。

挨拶の言葉はすべて分格形になるんですね。

 

スルーしてしまいましたが、クリスマスは joulu

メリークリスマスは hyvää joulua

メリークリスマス&ハッピーニューイヤーとまとめて言う時は

hyvää joulua ja onnellista uutta vuotta

(ヒュヴァー ヨウルア ヤ オンネッリスタ ウーッタ ヴオッタ)

となります。

 

今年はコロナが落ち着くと良いんですけど、どうなりますかね~

 

 

フィンランド語独習ノート20ページ目 消えたり現れたり ~子音階程交代②~

実は子音階程交代というのは kk , tt , pp の場合だけに限ったことではありません。

 子音階程交替が起こる組み合わせは以下の通りです。

 

強階程   弱階程
kk   ←→ k
pp   ←→ p
tt   ←→ t
k   ←→ ×(無し)
p   ←→ v
t   ←→ d
mp   ←→ mm
nk   ←→ ng
nt   ←→ nn
ht   ←→ hd
lt   ←→ ll
rt   ←→ rr
lke   ←→ lje
rke   ←→ rje
hke   ←→ hje
uku   ←→ uvu
yky   ←→ yvy

しかも強階程→弱階程ばかりではなく、弱階程→強階程への変化もあります。

上から4番目、k は弱階程になると消えてなくなりますが、ということは逆に、何もない所に k を足さないといけないこともあるということで、なかなかに難儀なことでございます。

また、通常は単語の最後の音節が変化するのですが、例外もあるようで・・・

 

ここで前に取り置きしておいた動詞 lämmetä の人称変化について見ていきましょう。

mm は弱階程で、これが人称変化する際に強階程の mp に変化します。

つまりどーなるかというと、

 

lämmetä

 ↓

lämpetä(mm を mp に変える)

 ↓

lämpene(-tä を取って -ne を足す)

 

となって、lämpene が変化の基本形になります。

 

  lämmetä
一人称単数 lämpenen
二人称単数 lämpenet
三人称単数 lämpenee
一人称複数 lämpenemme
二人称複数 lämpenette
三人称複数 lämpenevät

もうこれ、覚えて慣れるしかないです

( ;∀;)

 

 

フィンランド語独習ノート19ページ目 増えたり減ったり ~子音階程交替①~

 フィンランド語には「子音階程交替」という難儀なルールがございます。

「階梯」と書くこともありますが「階程」という字の方が多く使われてるみたいです。「かいてい」で変換すると「階梯」しか出てこなくて、いちいち「階程」に直すのが正直めんどくさいんですけどね(笑)

このルールを一口で説明するのは大変難しいので、一つ実例を見てみましょう。

 

「花」は kukka と言いますが、これを「~の」という意味の属格形に変化させる(語尾に -n をつける)と

 

kukka → kukan

 

となりまして、k が一個減ってしまいます。

kk , pp , tt というスペルがあるときに起こるので、kpt交替とも言います。

 

kauppa → kaupan (店→店の)

tyttö → tytön (少女→少女の)

 

kk , tt , pp を強階程、一個だけの時を弱階程と言います。

面白いことにこれは固有名詞でも起こります。

例としてよく Pekka という名前が使われるのですが、ここはひとつフィンランドのメタルミュージシャンから例を探してみましょう。

f:id:Faulpelz:20201231044940j:plain

言わずと知れた SONATA ARCTICA のヴォーカリスト、Tony Kakko ですね~

こういうグループ写真では、もちろん真ん中で一番カッコつけてるのがヴォーカルと決まっております(笑)

マルコ在籍時なのでちょっと古い写真ですが。

youtu.be

 最近この曲がお気に入りです。ぜひご一聴ください。

 

話を元に戻すと、Kakko を属格形にして「カッコの」と言いたいときは Kakon となるのです。

これはもちろん属格形にする時に限った話ではないのですが、うかつにもフィンランド語の格についてはまだ詳しく書いていないので、追々説明していきたいと思います。

 

この子音階程交替は動詞の人称変化の際にも起こるので、実のところ人称変化をやる前にこの子音階程交替について触れておくべきだったとちょっと後悔してます。交替が起こらない動詞の例を探すのがすごいめんどくさかったので・・・なんせ思い付きで書いてるもんですからすいません(汗)

例えば nukkua(sleep , schlafen)という動詞の変化は、

 

人称 nukkua
一人称単数 nukun
二人称単数 nukut
三人称単数 nukkuu
一人称複数 nukumme
二人称複数 nukutte
三人称複数 nukkuvat

 

 となります。三人称の時だけ強階程になります。

 

フィンランド語文法読本』によりますと、音節が母音で終わっている開音節の場合には強階程、子音で終わっている閉音節だと弱階程になる、とのことです。

なるほどね~。

 

フィンランド語独習ノート18ページ目 動詞の人称変化⑤⑥

勢いに任せてタイプ5と6もやってしまおう!

というかもう早くこのテーマを終わらせたいんですよ(笑)

 

つーわけでタイプ5は語尾が -ita , -itä の動詞です。

 i は付けたまま -ta , -tä を取って、更に -tse を付けて通常通り変化させます。

 

tarvita (need , brauchen)

riemuita (rejoice , freuen)

 

  tarvita riemuita
ta を取って tse を付ける taivitse riemuitse
一人称単数(-n) taivitsen riemuitsen
二人称単数(-t) taivitset riemuitset
三人称単数(母音を重ねる) taivitsee riemuitsee
一人称複数(-mme) taivitsemme riemuitsemme
二人称複数(-tte) taivitsette riemuitsette
三人称複数(-vat, -vät) taivitsevat riemuitsevat

 

ただし例外はありまして、hävitä(disappear , verschwinden)という動詞は -tse を付けず、タイプ3と同じように t を取った形 häviä を基にして変化させるそうです。

他に例外はないんでしょうかね~

ないといいんですけどね~(笑)

 

 

さ、いよいよ最後です。

タイプ6は語尾が  -eta , -etä の動詞。

 

vanheta (歳を取る)

kylmetä (寒くなる、冷たくなる)

lämmetä (暖かくなる)

 

どーやら様態の変化を表す動詞が多いみたいですね。

これまでは頑張って英語とドイツ語で訳語を付けてましたが、今回はちょっと難しくてギブアップですorz

 

このタイプは -ta , -tä を取って -ne を足した形を人称変化させます。 

 

  vanheta kylmetä
ta を取って ne を付ける vanhene kylmene
一人称単数(-n) vanhenen kylmenen
二人称単数(-t) vanhenet kylmenet
三人称単数(母音を重ねる) vanhenee kylmenee
一人称複数(-mme) vanhenemme kylmenemme
二人称複数(-tte) vanhenette kylmenette
三人称複数(-vat, -vät) vanhenevat kylmenevät

 

lämmetä の変化についてはもうちょっとややこしくなります。

次回のテーマにつなげるのでここではまだ書かないでおきます。

 

 

フィンランド語独習ノート17ページ目 動詞の人称変化④

今日は勢いづいてるのでもっといっちゃいましょー!

タイプ4の動詞の変化です。

語尾が -la , -na , -ra , -sta の動詞です。(もちろん -lä , -nä , -rä , -stä も含みます。)

 

tulla (come , kommen)

mennä (go , gehen)

purra (bite , beißen)

pestä (wash , waschen)

 

語尾が -la , -na , -ra , -ta  を外して e を付けます。

語尾が-sta の場合、外すのは -ta  だけで、 s はそのままなので注意してください。

その形を人称変化させます。

 

  tulla mennä purra pestä
語尾を取って+e  tule mene pure pese
一人称単数(-n) tulen menen puren pesen
二人称単数(-t) tulet menet puret peset

三人称単数

(母音を重ねる)

tulee menee puree pesee
一人称複数(-mme) tulemme menemme puremme pesemme
二人称複数(-tte) tulette menette purette pesette

三人称複数

(-vat, -vät)

tulevat menevät purevat pesevät

 

 

人称変化は規則的なままなので、そんなに難しくはないですよね。

 

フィンランド語独習ノート16ページ目 動詞の人称変化③

さて、動詞の人称変化に戻って、今回はタイプ3の動詞の変化を見ていきましょう。

語尾が ーta または -tä で、さらにその前に母音 a , ä , o , u  が来ている動詞がこのタイプになります。

 

herätä (wake , aufstehen)

siivota (clean , saubermachen)

haluta (want , wollen)

 

等々・・・

 

このタイプはまず語末の ーta または -tä を取り、その後に a または ä をくっつけます。

t  だけ取り除く、と言った方が話が早いかもしれん(笑)

そして、その t を取った形に、タイプ1と同じように語尾を付けます。

タイプ1の人称変化の語尾、覚えていますか?

 

人称 herätä siivota haluta
 t を取った形 herää siivoa halua
一人称単数(-n) herään siivoan haluan
二人称単数(-t) heräät siivoat haluat
三人称単数(母音を重ねる) herää siivoaa haluaa
一人称複数(-mme) heräämme siivoamme haluamme
二人称複数(-tte) heräätte siivoatte haluatte
三人称複数(-vat, -vät) heräävät siivoavat haluaavat

  

と、こんな感じです。

ここで気を付けないといけないのが三人称単数。

今までさんざん三重母音は禁止だと言っときながら、siivoaa だの haluaa だの書いとるではないか!とツッコミが入るかもしれませんが、これは音節の切れ目が siivo/aa , halu/aa となるからOKなんだそうです。

三重母音がなんでもかんでも禁止になるわけではないのですね。

ただし、同じ母音を三つ重ねるのはNGなので、herätä は heräää にはならず herää になる、というわけ。

あ~ややこし(笑)

 

フィンランド語独習ノート15ページ目 月の名前

 まだ動詞の人称変化が全部終わっていないんですが、今回はちょっと別の話題を。

 

Tom of Finland こと本名 Touko Valio Laaksonen 氏ですが、Touko という名前は、5月生まれのため、フィンランド語の5月(toukokuu)に因んで付けられたというエピソードがあるそうです。

フィンランドの男性名としてはそれほど珍しいものでもないようですが、「種」という意味があって、種蒔きをする季節だから toukokuu というわけですね。

そんなわけで、今回はフィンランド語の月の名前を見ていきたいと思います。

 

日本語 Suomi English Deutsch
1月(睦月) tammikuu January Januar
2月(如月) helmikuu February Februar
3月(弥生) maaliskuu March März
4月(卯月) huhtikuu April April
5月(皐月) toukokuu May Mai
6月(水無月 kesäkuu June Juni
7月(文月) heinäkuu July Juli
8月(葉月) elokuu August August
9月(長月) syyskuu September September
10月(神無月) lokakuu October Oktober
11月(霜月) marraskuu November November
12月(師走) joulukuu December Dezember

 

語頭が小文字なのは書き間違いではありません。

英語やドイツ語と違って大文字で書き始めないんですね。

英語とドイツ語は同族なんでほぼ同じですが(違う所を探してみてください)

フィンランド語は全く語源が異なります。

kuu は「月」という意味なので、その前の部分の意味を見ていきましょう。

 

1月 tammi はオーク(楢の木)のことですが、落葉樹だし冬の風物詩になるとは思えないんだけど~と首をひねっていたら、「芯」「真ん中」という意味もあるそうで、冬のど真ん中ということかと納得。

2月 helmi は真珠。雪の輝きを真珠に例えているのだとか。美しいですね~

3月 maalis は maa(大地、地面)から。雪が解けて地面が見えてくる季節。

 4月 huhti は huhta(焼き畑)から来ています。フィンランドの古い農法で、それを始める季節だから。

5月は上で書いたので省略

6月 kesä は「夏」という意味なので夏月。夏至があるからでしょうね。

7月 heinä は「草」 草を刈って干し草を作る頃。

8月 elo は 「命」 最も生命に溢れる季節。「人生」「生活」という意味もあるようなので、life や Leben に相当する単語かと思われます。

9月 syys は syksy(秋)のこと。秋月。

10月は泥の月。loka は泥のことで、天候が悪くなり地面が泥だらけになる季節。

11月の marras はなんと「死」という意味。「死」には kuolema という単語もありますが  marras はちょっと文語的表現。寒さが厳しく暗くなり、草木が枯れる季節。

12月 joulu はずばりクリスマスのこと。クリスマスを月の名前にしちゃうくらいだから、よっぽどクリスマスが大事なんですね~🔔

 

さて、ざっと見てみましたが、フィンランドの古き良き時代の情緒みたいなものが感じられるネーミングですね。

それに比べると日本語の1月2月というのは、合理的でわかりやすいけどなんだか味気ない気もします。

旧暦の味わい深い名前もぜひ憶えておきたいものです。

(というわけで併記してみました。)

 

 

フィンランドのトムさん  TOM OF FINLAND

最初にご注意申し上げておきますが、今日の話題は下ネタを含みますので、お嫌いな方はスルーお願いします。

 

リニューアルオープンした心斎橋パルコに行って来ました。

つい先日オープンしたばかりなのでとにかくキレイでしたよ。

しかしショッピングに行ったわけではなく、目的はこちら、トウコ・ヴァリオ・ラークソネン(Touko Valio Laaksonen)の展覧会。

本名で書いてもおそらくわかる人はほとんどいないと思いますが、トム・オブ・フィンランドと言えばご存知の方もいる・・・かもしれません。

いや、トム・オブ・フィンランドと言ってもピンとくる方はそんなに多くはないと思いますが(笑)その筋では超有名な人。

絵を見てなんとな~くお分かりかもしれませんが、描かれているヤロー共が揃いも揃ってガタイが良くてGパンピチピチ、お尻プリプリ、という・・・いわゆるゲイ・アートというやつです。

実は私も名前とゲイ・アーティストだということぐらいしか知らなかったんで、今回パルコでこのイベントがあると知って、ブログのネタにもなるし、行ってみることにしました。

というわけで、実は彼の絵を見たのも初めてだし、これから書くことも今日初めて知ったばかりで付け焼刃な知識なのですがご容赦ください。

しかしリニューアルオープン後第一弾の催事がこれとは、パルコの担当者も思い切ったことするなぁ~というのが正直なところ(笑)

 

f:id:Faulpelz:20201122002705j:image 

 

フライヤーにもなっているこの絵は代表作のようで、会場の壁にもドドーンと描かれております。

 

f:id:Faulpelz:20201122003113j:image

 

他にはこういう絵も ↓

できるだけ引きで撮ったんですが通路が狭かったんでかなり見切れてしまった。

 

f:id:Faulpelz:20201122003117j:image

 

中の展示作品はもちろん撮影禁止なので会場の外側の写真しかないのですが、これらの絵の原画は、なんと鉛筆だけを使って描かれてます。

(そうでない絵もありますが)

鉛筆一本でこのレザーの質感とか、すごいですよね!

めちゃくちゃ画力高いです。これは一見の価値ありだと思う。

 

 LGBTについて考えるいい機会にもなりますので、ご興味持たれた方は是非どうぞ。

題材が題材なんで無理強いはできんけど。

12/7まで、入場料500円です。

コロナ対策でパルコ自体の入場制限がありますので予約をお勧めします。

子供でも入れるけど(未就学児は不可)中に18禁コーナーあります。

そこを見ると、どぶろっくの「肩に担げるくらいの~大きな一物を私にください~♪」というネタを思い出すことでしょう(爆)

 

ゲイ・アートの先駆者で、フレディ・マーキュリーにも影響を与え、『ゲイカルチャー界のウォルト・ディズニー』とも呼ばれて、その名を冠した財団まであるとか。

またその半生を描いた映画もあるということで、多分そう遠からず見ることになると思うんで、その時にはまた感想なりと書いてみたいと思います。

 

 

トトロはオスかメスか?~男性形と女性形~

所有接尾辞の記事で、「となりのトトロ」をフィンランド語で " Naapurini Totoro "ということを書きました。

英語では  "My neighbour Totoro " 

ドイツ語だと " Mein Nachbar Totoro "

となることも併せて調べたんですが、いずれも日本語タイトルにはない「私の」というニュアンスが入っています。

これ、なんででしょうかね?

多分英語のタイトルをそのまま訳したんだとは思うんですが、単に Neighbour Totoro とか Totoro in neighbourhood ではダメなんですかね?

それになんで「私の」なのか? なぜ「私たちの」にならないのか?

そんな事を考えた後に改めて日本語のタイトルを見てみると、日本語のいい意味でのいい加減さというか曖昧さがあって、それが作品世界に非常にマッチしてるな~と感じました。

 

考えるといろいろ疑問は尽きませんが、これは多分私のような語学初心者では手に負えない問題ではないかと思います。

語学の達人でご興味ある方にぜひご一考いただきたいもんであります。

そして教えてくれ~www

 

スーパー他力本願(笑)

 

ドイツ語の場合はさらに疑問が起こります。くだらない疑問かもしれんけど。

mein Nachbar というのは男性形でありまして、女性のお隣さんの場合は meine Nachbarin と言わないといけないんですが、トトロって、あれ、オスなんですかね?(笑)

作中で性別が特定されているわけではない(と思う)し、限りなくオッサンに近いオバサンという可能性もゼロではないはずですが、やはりこういう時は男性形で代表されちゃうんですかね~。

まあオスだろうなとは私も思うんだけど( ´艸`)

 

ドイツ語では職業名等はすべて男性形と女性形があります。

「隣人」が職業かどうかはさておいて(笑)

学校の先生は男性なら der Lehrer 女性なら die Lehrerin

警察官なら der Polizist または die Polizistin

医者なら der Arzt または die Arztin

俳優なら der Schauspieler または die Schauspielerin

日本人なら der Japaner または die Japanerin

といった具合です。

(der は男性名詞の定冠詞、女性は die +語尾に in

メルケル首相が誕生したときは、それまで女性の首相がいなかったもんだから、die Kanzlerin (もともとの男性形は der Kanzler)という呼称でいいのかと、ちょっとした議論になったそうであります。

こんなこと書くとドイツが男女差別の激しい国なのかと誤解されるかもしれませんが、決してそんなことはなく、社会的なジェンダーフリーの意識とは別の、ドイツ語という言語が根本的に持っている問題で、どうしても男性女性を区別せざるを得ないんですね。

日本ですら看護婦→看護師の言い換えがすっかり定着したように、ドイツでも昔は Krankenschwester (直訳すると「患者の姉妹」)と言っていたのを、今では Krankenpfleger(患者の世話人)と言うようになっています。が、それでもやっぱり男性なら der Krankenpfleger だし、女性なら die Krankenpflegerin と言わなきゃならんのです。

ヨーロッパの主要言語にはたいがい名詞に性別があるんで、たぶん多かれ少なかれみんな同じ問題を抱えてるのではないかと勝手に想像してるのですが、どんなもんですかね~?

フィンランド語なんて名詞の性別はおろか、三人称単数も hän だけで、彼と彼女の区別すらないくらいですから、この点ラクでいいですね。

 

 

インド・ヨーロッパ語族の言語にはたいてい独自の性別システムがあってややこしいです(涙) 英語はむしろ例外的。もう廃れてしまったの。

フィンランド語はインド・ヨーロッパ語族ではなくウラル語族フィン・ウゴル語派)に属します。