フィンランド語独習ノート5ページ目 人称代名詞と ‟olla” の人称変化
olla はドイツ語では sein, 英語ならいわゆる be動詞にあたる、一番大事な動詞。
今日はその人称変化を勉強したいと思います。
Suomi (olla) | Deutsch (sein) | English (be) | ||||
一人称単数 | minä | olen | ich | bin | I | am |
二人称単数 | sinä | olet | du | bist | you | are |
三人称単数 | hän | on | er/sie | ist | he/she | is |
一人称複数 | me | olemme | wir | sind | we | are |
二人称複数 | te | olette | ihr | seid | you | are |
三人称複数 | he | ovat | sie | sind | they | are |
三か国語併記で表を作ってみました。比べてみると、英語ではかなり人称変化が廃れていることがわかりますね。人称6つのうち4つまで are で済ませちゃうんですから。
フィンランド語では動詞はガッツリ人称変化します。
動詞を見ただけで人称がわかってしまうので、人称は省略されることも多いのだとか。
ちょっと驚きなのが、フィンランド語では三人称単数で男女の区別をしないこと。
『彼』も『彼女』も ‟hän” でOK。
性別のよくわかんない人について話す時に悩まなくて済みます(笑)
また、ドイツ語では、二人称単数の du は親称と言って、親しい間柄で使うもの。
改まった相手とは敬称で話すのですが、敬称には三人称複数の Sie を使います。
(その場合は文中でも大文字で書き始める)
ところがフィンランド語ではそういう場合に二人称複数の te を使うそうで、言語によってなぜこういう違いがあるのか、考えるのもおもしろそうです。
ま、私には人生の残り時間が少ないので、そんな事は誰かに任せますが・・・